ジャズを聴き始めたい方に最初の１曲をご紹介する入門ジャズナビゲーター。今回もアラフィフ世代にお勧めのオシャレで落ち着きがある名曲名演をお届けします。
今回は冬の夜にピッタリの曲をご紹介いたします。
シンプルなピアノトリオによるこの曲は、冬の乾燥した空気感によく合います。カラっとした冬の空気を肌に感じ、コートの襟を立てながら、帰宅してホッとする時間に聴きたい曲です。
アルバム全体に漂う場末のジャズバーの空気感がお勧め
この曲は入門ジャズナビゲーターの②回目に紹介した、「ＬＥＦＴ ＡＬＯＮＥ（レフト アローン）」というマルウォルドロンの最も人気のあるアルバムにの２曲目に収録されています。
１曲めのレフトアローン、日本ではジャズの代名詞的な曲でいろいろなところで使われているので聴いたことがある方も多いと思いますが、同アルバムにこの隠れた名曲が収録されています。
レフトアローンは、客もまばらな場末のジャズバーの雰囲気が全体に漂い、感傷的な感情に浸ることができる曲です。この曲だけは、アルトサックスをメインにしていて、マルは伴奏に徹しています。
派手ではないがとにかく渋いです
１曲目が終わり、印象的なウッドベースが静かに流れ出します。そしてピアノの出だし。鳥肌が立ちます。渋い。。そんな感じです。聴いていただければわかると思います。
決して派手に弾きまくることなく、淡々と語りかけるようなピアノ。。ジャズピアノトリオのかっこよさとはこういうものだと思わせてくれます。徐々に曲はある意味活発に動き出します。
ジャズピアノトリオの格好良さ
そしてまた、最初のメロディーと空気に戻ります。その頃には部屋が暖まり、グラスの氷が溶ける音が曲と交じり合うはずです。そしてまた、レコードの針をこの曲の頭にもってくることでしょう。
マルウォルドロンは日本でも有名なピアニストですが、この曲は最もシンプルで深い曲だと思います。派手さはありませんが、この通っぽい感じもジャズの世界への最初の１曲としてよいと思いますよ。
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「CAT WALK」MAL WALDDRON
（キャット ウォーク）マル ウォルドロン
録音：１９６０年
収録アルバム：「LEFT ALONE」（Bethlehem）
●オススメ時間 夜
→空気が乾燥した冬の夜、自分を取り戻したいとき
●オシャレ度 ★★★★★
→淡々とした空気は、とてもクールです
●音質 ★★★★
●メジャー度 ★★★★
●スタンダー度 ★★★
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