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技術士合格の難易度▷偏差値を大学で例えると?国家資格比較と合格対策

技術士試験合格の難易度を総合的・客観的に知りたい!

とくに難関資格受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。

そこで、技術士試験の難易度を総合的かつ客観的に理解するために、偏差値で表して大学入試や他資格と比較しました。

技術士試験には一次試験と二次試験があり、受験者により一次試験合格年度と二次試験年度が異なり科目構成比も異なりますが、この記事では技術士試験の難易度をトータルで把握するために、便宜上各年度の一次試験合格率×二次試験合格率でトータル合格率を算出しています。

 ・最新2023年の技術士合格偏差値

 ・技術士の偏差値を大学で例えると

 ・過去10年間の技術士合格偏差値の推移

 ・他の国家資格等との偏差値比較

難易度を客観的に示す指標として偏差値があります。偏差値とは、言わずと知れた平均を真ん中として上か下にどのぐらい離れているかで優劣を図る指標です。

2023(令和5)年の技術士合格偏差値

技術士試験 2023年(令和5年)合格率(一次×二次)

技術士試験は一次試験合格後に二次試験に合格する必要がありますので、総合的な合格率の推移として各年度の一次試験合格率×二次試験合格率を用いてトータル合格率を計算しました。

令和5年(2023年)技術士一次試験の結果概要

① 合格率       39.7% (前年 42.2%)

② 合格者数      6,601人 (前年 7,264人)

③ 受験者数      16,631人 (前年 17,225人)

※公益社団法人 日本技術士会のウェブサイトはこちら

令和5年(2023年)技術士二次試験の結果概要

① 合格率       11.8% (前年 11.7%)

② 合格者数      2,690人 (前年 2,632人)

③ 受験者数      22,877人 (前年 22,489人)

※公益社団法人 日本技術士会のウェブサイトはこちら

トータル合格率(一次 39.7%×二次 11.8%) 4.68%

技術士合格率を偏差値換算

全受験者の平均値が偏差値50となりますので、受験者の半分が合格する資格試験なら概ね偏差値50ということになりますが、技術士試験の合格率(一次×二次)は4.68%(2023年:令和5年)です。下記の早見表から上位4.68パーセントはどの偏差値に該当するでしょうか?

【偏差値の早見表】

偏差値     上位パーセント 何分の1か  
702.3%43.8
692.9%34.5
683.6%27.8
674.5%22.2
665.5%18.5
656.7%14.9
648.1%12.3
639.7%10.3
6211.5%8.7
6113.6%7.4
6015.9%6.3
5918.4%5.4
5821.2%4.7
5724.2%4.1
5627.4%3.6
5530.9%3.2
5434.5%2.9
5338.2%2.6
5242.1%2.4
5146%2.2
5050%2.0

直近の技術士トータル合格率4.68%はこの表の赤文字の偏差値66の少し上あたりです。つまり受験者の中で偏差値66以上に入らないと合格圏に入れないことになります。やはり技術士試験合格の難易度が客観的に見て高いことがわかります。

技術士の偏差値を大学で例えると

数字だけではイメージが湧かないという方に、技術士試験の合格偏差値を大学で例えるとどのランキングになるか比較してみたいと思います。

私立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安

もちろん、受験者層も違えば受験科目も違いますので比較ランキングにすること自体に無理があると言う前提ですが。受験者数に対してどのレベルで合格できるかを知る目安になります。

ここでは河合塾の入試予想難易度ランキングで調査します。

◉ 偏差値65〜67あたりの私立大学(理工学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値65-67.5の大学を表示します。

65-67.5 早稲田大学 先進理工学部、慶應義塾大学 理工学部、同志社大学 理工学部

技術関連の資格ということで理工学部を選びましたがトップの難関大学ですね。

国公立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安

私立大学だとイメージが解らないという方に、同じく国公立大学で調査しました。国公立大学は入試科目数が多いので便宜上偏差値+5補正しています。

◉ 偏差値65〜67あたり国公立の大学(工学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値65-67.5の大学を表示します。

65-67.5 大阪大学 工学部、東北大学 工学部、名古屋大学 工学部

こちらも技術関連の資格ということで工学部を選びましたが旧帝レベルに該当します。

過去10年間の技術士合格偏差値の推移

技術士試験は一次試験合格後に二次試験に合格する必要がありますので、総合的な合格率の推移として各年度の一次試験合格率×二次試験合格率を用いてトータル合格率を計算しましたので参考にしてください。

技術士試験 過去10年間の合格率・合格偏差値

もちろん受験者により一次試験合格年度と二次試験年度が異なり、科目の構成比も異なりますので、あくまで傾向としてください。年度により難易度にばらつきがありますが、相対的に難化傾向が伺えます。

年度一次試験
合格率 
二次試験
合格率 
トータル合格率
(一次×二次)
偏差値
令和5年度(2023年度)39.7%11.8%4.68%66
令和4年度(2022年度)42.2%11.7%4.94%66
令和3年度(2021年度)31.3%11.6%3.63%67
令和2年度(2020年度)43.7%11.9%5.20%66
令和元年度(2019年度)51.4%11.6%5.96%65
平成30年度(2018年度)37.8%9.1%3.44%68
平成29年度(2017年度)48.8%13.3%6.49%65
平成28年度(2016年度)49.0%14.6%7.15%64
平成27年度(2015年度)50.6%14.7%7.44%64
平成26年度(2014年度)61.2%15.1%9.24%63

最も偏差値が高い年と低い年を大学で例えると

最高合格偏差値 2018年 偏差値68

過去10年間で技術士試験合格偏差値が最も高かった=合格率が最も低かったのは、2018年の偏差値68です。大学入試偏差値では理工学部として最高ランクです。

◉ 偏差値68あたりの私立大学(理工学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値65-67.5の大学を表示します。

67.5 早稲田大学 先進理工学部

技術関連の資格ということで理工学部を選びましたが正真正銘トップですね。

最低合格偏差値 2014年 偏差値63

過去10年間で技術士試験合格偏差値が最も低かった=合格率が最も高かったのは、2014年などの偏差値63です。

◉ 偏差値63あたりの私立大学(理工学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値62.5-65の大学を表示します。

62.5 早稲田大学 創造理工学部、同志社大学 理工学部、東京理科大学 工学部

理工学部を選びましたがトップに近い難関大学ですね。

他の国家資格や難関資格との偏差値比較

技術士試験の難易度を客観的に検証するために、他の士業や国家資格および難関資格試験と合格偏差値を比較しました。

他の国家資格と難関資格の合格偏差値ランキング

2023年(令和5年)の士業や国家資格と難関資格20資格について合格率をランキングと偏差値換算しました。もちろん資格により試験制度や受験資格など異なりますので、実際の難易度とは相違がある場合がありますのでご参考としてみてください。

※参考サイト 各実施団体等ウェブページ(2023年)

順位資格名 合格率偏差値
1.弁護士(司法試験予備試験)   3.6%68
2.技術士(一次×二次)4.68%66
3.司法書士5.2%66
4.中小企業診断士(1次×2次)5.5%65
4.不動産鑑定士(短答×論文)5.5%65
6.弁理士6.1%65
7.社会保険労務士6.4%65
8.土地家屋調査士9.66%63
9.マンション管理士10.1%62
10.公認会計士10.7%62
11.行政書士13.98%60
11.測量士13.98%60
13.宅建士17.2%59
14.税理士(科目含む)21.7%57
15.管理業務主任者21.9%57
16.通関士24.2%57
17.賃貸不動産経営管理士28.2%55
18.貸金業務取扱主任者31.0%54
19.測量士補32.2%54
20.競売不動産取扱主任者34.4%54

技術士より偏差値が高い資格試験とは

このランキング一覧から、技術士試験より偏差値が高い資格は司法試験予備試験だけです。技術士試験の合格偏差値66はトップ双璧の最難関資格であることが判ります。

順位資格名 合格率偏差値
1.弁護士(司法試験予備試験)   3.6%68
2.技術士(一次×二次)4.68%66

合格可能性を高める方法は

技術士試験について偏差値による客観的な難易度はイメージできましたでしょうか。では合格可能性を高める方法はあるのでしょうか?はい、あります!それは、合格率・合格者数といった実績が高い予備校や通信講座を選ぶことです。

独学メインの方でも+αで講座併用をお薦めします。学習教材の組み合わせによる自分だけのハイブリッド勉強法こそ、勉強時間を短縮し合格可能性を高めるために有効と考えます。

技術士合格率が高い通信講座ランキング

特に難関とされる2023年(令和5年)技術士二次試験の合格率について公表している予備校・講座について、実は現在はアガルートだけが合格率を公表しています。アガルートが非常に高い合格率のため、他にの予備校が公表しづらい状況かも知れません。

合格率で選ぶ技術士二次試験おすすめ通信講座ランキング

ナンバー❶ アガルート  合格率 45.45%

 全国平均合格率の3.85倍!

アガルート 技術士二次試験 講座

最短ルートで高合格率のアガルートがトップ!受講生急増中

【絶対的おすすめの技術士試験講座とは】

本当におすすめの技術士講座とは技術士試験に合格できる講座です。つまり合格率が高く合格者数が多い予備校や通信講座。

とはいえ技術士講座は戦国時代!順位が毎年変動します。そこで最新2023年の予備校・講座の合格率・合格者数をランキング一覧。

いかがでしたでしょうか?技術士試験合格の難易度を客観的に知りたい!という課題は解決しましたか?

この記事では、技術士試験の難易度を総合的かつ客観的に理解するために、偏差値で表して大学入試や他資格と比較しました。

 ・最新2023年の技術士合格偏差値

 ・技術士の偏差値を大学で例えると

 ・過去10年間の技術士合格偏差値の推移

 ・他の国家資格等との偏差値比較

とくに難関資格受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。

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