実は、難関国家資格である宅地建物取引士(宅建士)を目指すのであれば、闇雲に勉強を始めてしまうと遠回りになってしまいます。
このブログ記事では独学をメインとして宅建士に短期で合格するためにまず考えるべき3つのステップをまとめました。
独学を決意した時の最初の悩み
現在、独学で宅建士受験を考えている方は不安を抱えていると思います。最後まで読んでいただければこれらのことがわかります。
①独学で合格するまでのステップがわかります
②試験勉強をスタートする時期がわかります
③そもそも自分が独学で受験勉強すべきか判断ができます
まず考えるべき3つのステップ
ひとつずつ解説していきます。
① モチベーション設定と維持
最初にやるべきことは、「なぜ宅建合格を目指すのか」を自分の中で決めること、できれば何かに書いて見えるようにしておくことです。自分への決意表明とでも言うべきでしょうか。合格までの受験勉強は決して楽なものではなく茨の道です。途中で何度も挫折しそうになることは最初から心得ておくべきです。
そんな時に、「私はこのために勉強しているんだ」という強い気持ちが大事です。予備校であれば受講料を事前に払い込んでいますし、周りに同じ受験生がいてモチベーション維持できるかもしれません。しかし独学は誰もあなたが挫折してリタイアすることを止めてはくれません。
決意は個人的なものでよい
むしろ個人的なもの以外にないかもしれません。誰かに言われて決心するものではありませんので。「ブラック企業の社畜から卒業して転職したい、独立したい」「同期や上司を見返したい」「専門家になって昇進したい」など。ネガティブやコンプレックスからくる決意のほうがより強い決意になるように思います。
②スケジュール設定と勉強時間確保
次にやるべきことは、受験日を決めそこから逆算してスケジュールを1日単位まで落とし込んで、生活の中で受験勉強時間をつくることが可能か考えることです。何かを始めるということは何かを止めることです。生活のなかで宅建受験勉強の優先順位を上げて時間を割くことができるか自問して時間捻出方法を考えます。勉強の効率化は重要ですが、先ずは時間の確保が大事です。
具体的な時間配分の方法ですが、宅建の独学合格勉強時間を400時間とすると、半年で一発合格を目指す場合は、
必要勉強時間 400時間、試験まで26週間
⇒ 週16時間、曜日ごとに月-金は 2時間、土日は 3時間 など設定します。
カレンダーへの落とし込みは生活スタイルから決めます。決めたら手帳に記載しておいてください。
試験は毎年10月ですので、上記のように6ヶ月で合格を目指すとすると4月に勉強開始ということになります。一般的にも宅建受験勉強は4月開始が一般的ですが、少しでも前倒しでスタートできると出だしで差がつけられますね。民法の権利関係など知識があると短縮可能など、自分の状況やスタイルに合わせてカスタマイズしてください。
勉強時間確保については、電車通勤か車通勤か、朝のほうが集中できる方は1時間早起きして時間確保するなども考えられます。社会人の方は特にまとまった時間を確保するのが簡単ではないと思いますので、スキマ時間を使うほうが合計時間確保と集中力持続のためによいといえます。
③合格までの勉強方法確立
合格へのモチベーションと勉強時間確保ができたら、あとはひたすら勉強するのみです。勉強方法については、次の5項目を組み合わせて最終的には自分の勉強法を確立してください。
1.全体像把握のための講座利用
2.日常メインテキストは過去問題集
3.間違えたら、参考書で確認
4.直前の仕上げとして直前講座とアウトプット
5.情報収集のため、媒体活用
1.全体像把握のための講座利用
まず全体概要を知るために簡単なものでも講座受講をおすすめします。これだけで合格レベル到達は期待できませんが、受験科目や学ぶべき内容の全体像を把握できると思います。独学とはいえリーズナブルな講座で併用学習が効果的です。
2.日常の勉強は過去問題集を中心
日常の勉強は過去問をひたすら解くことに専念します。出来た問題に〇、出来なかった問題に×、正解でも疑問が残るものは△など何度も何度も解きなおします。当然ながら、最初はほぼ全て×、何周かで〇がいくつかという感じです。×をつけては参考書で確認の繰り返しのため進む速度も遅く実力がついているのか実感できない状況がしばらく続きますが、ここは自分を信じてひたすら続けるしかありません。
3.間違えたら参考書で該当箇所を確認
2の過去問をひたすら解くのと二人三脚です。過去問を解いて、間違えたり定着していなければ参考書やテキストを確認しての繰り返しです。教科書的に参考書を1ページずつ学ぶのではなく、問題の中で紐づけて解釈していくことが大事と思います。
4.直前の仕上げとして直前講座とアウトプット
直前期に模試や可能であれば予備校の直前講座に参加してみるというのもおすすめです。ライバルであり同士が沢山いることがわかり本番までのモチベーションが醸造できます。参考書でも横断的な直前まとめ問題集で知識の整理を行い予想問題で時間計って本番でのアウトプットを意識していくことが有効です。
5.情報収集のための媒体活用
独学の不安要素の一つに情報収集があります。法改正や運用変更などがあればタイムリーに知りたいものです。ウェブページやYouTube なども活用できます。
以上いかがでしたでしょうか。宅建士試験に独学で合格するための準備と覚悟をもって望んでください。