測量士補試験合格の難易度を客観的に知りたい!
とくに難関資格受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。
そこで、測量士補試験の難易度を客観的に理解するために、偏差値はどのくらいか大学入試や他資格と比較しました。
・最新2023年の測量士補試験の偏差値はどのくらい?
・測量士補の偏差値を大学で例えると
・過去10年間の測量士補の偏差値の推移
・測量士補と他資格との偏差値比較ランキング
難易度を客観的に示す指標として偏差値があります。偏差値とは、言わずと知れた平均を真ん中として上か下にどのぐらい離れているかで優劣を図る指標です。
2023(令和5)年の測量士補試験の偏差値はどのくらい?
測量士補試験 2023年(令和5年)合格率
測量士補試験は、28問中18問(約65%)の正解で合格という絶対値評価ということもあり、20〜50%まで合格率の幅が広く上下する特徴があります。直近の測量士試験の結果について概要はこちらです。令和5年(2023年)は合格率32.2%でした。
令和5年(2023年)測量士試験の結果概要
① 合格率 32.2% (前年 44.1%)
② 合格者数 4,342人 (前年 5,540人)
③ 受験者数 13,480人 (前年 12,556人)
※国土交通省 国土地理院のウェブサイトはこちら
測量士補合格率を偏差値換算
全受験者の平均値が偏差値50となりますので、受験者の半分が合格する資格試験なら概ね偏差値50ということになりますが、測量士補試験の合格率は32.2%(2023年:令和5年)です。下記の早見表から上位32.2パーセントはどの偏差値に該当するでしょうか?
【偏差値の早見表】
偏差値 | 上位パーセント | 何分の1か |
70 | 2.3% | 43.8 |
69 | 2.9% | 34.5 |
68 | 3.6% | 27.8 |
67 | 4.5% | 22.2 |
66 | 5.5% | 18.5 |
65 | 6.7% | 14.9 |
64 | 8.1% | 12.3 |
63 | 9.7% | 10.3 |
62 | 11.5% | 8.7 |
61 | 13.6% | 7.4 |
60 | 15.9% | 6.3 |
59 | 18.4% | 5.4 |
58 | 21.2% | 4.7 |
57 | 24.2% | 4.1 |
56 | 27.4% | 3.6 |
55 | 30.9% | 3.2 |
54 | 34.5% | 2.9 |
53 | 38.2% | 2.6 |
52 | 42.1% | 2.4 |
51 | 46% | 2.2 |
50 | 50% | 2.0 |
直近の測量士補合格率32.2%はこの表の赤文字の偏差値54の上あたりです。つまり受験者の中で偏差値54以上に入らないと合格圏に入れないことになります。競売不動産取扱主任者試験の難易度が客観的に見て高いことがわかります。
測量士補の偏差値を大学で例えると
数字だけではイメージが湧かないという方に、測量士補試験の合格偏差値を大学で例えるとどのランキングになるか比較してみたいと思います。
私立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安
もちろん、受験者層も違えば受験科目も違いますので比較ランキングにすること自体に無理があるという前提ですが。受験者数に対してどのレベルで合格できるかを知る目安になります。
ここでは河合塾の入試予想難易度ランキングの法学部で調査します。
◉ 偏差値54あたりの私立大学(法学部)
※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)
河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値52.5-55.0の大学を表示します。
52.5-55.0 学習院大学 法学部、関西学院大学 法学部、日本大学 法学部
法律関連の資格ということで法学部を選びましたが難関大学クラスですね。
国公立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安
私立大学だとイメージが解らないという方に、同じく国公立大学の法学部で調査しました。国公立大学は入試科目数が多いので便宜上偏差値+5補正しています。
◉ 偏差値54あたり国公立の大学(法学部)
※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)
河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値52.5-55.0の大学を表示します。
52.5-55.0 島根大学 法文学部、香川大学 法学部、新潟大学 法学部
こちらも法律関連の資格ということで法学部関連を選びましたが、地方国立大学クラスですね。
過去10年間の測量士補合格偏差値の推移
測量士補の過去10年間の合格偏差値推移
ここ数年は合格率35%あたりを中心に大きく上下幅がありますが、2023年は合格率32.2%となっています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 偏差値 |
令和5年 | 13,480人 | 4,342人 | 32.2% | 54 |
令和4年 | 12,556人 | 5,540人 | 44.1% | 51 |
令和3年 | 12,905人 | 4,490人 | 34.8% | 53 |
令和2年 | 10,361人 | 3,138人 | 30.3% | 55 |
令和元年 | 13,764人 | 4,924人 | 35.8% | 53 |
平成30年 | 13,569人 | 4,555人 | 33.6% | 54 |
平成29年 | 14,042人 | 6,639人 | 47.3% | 50 |
平成28年 | 13,278人 | 4,767人 | 35.9% | 53 |
平成27年 | 11,608人 | 3,251人 | 28.0% | 55 |
平成26年 | 11,118人 | 4,417人 | 39.7% | 52 |
最も偏差値が高い年と低い年を大学で例えると
最高合格偏差値 平成27年 偏差値55
過去10年間で測量士補試験合格偏差値が最も高かった=合格率が最も低かったのは、平成27年の偏差値55です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 偏差値 |
平成27年 | 11,608人 | 3,251人 | 28.0% | 55 |
◉ 偏差値55あたりの私立大学(法学部)
※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)
河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値55.0の大学を表示します。
55.0 学習院大学 法学部、関西学院大学 法学部、成蹊大学 法学部
法律関連の資格ということで法学部を選びましたが難関大学クラスですね。
最低合格偏差値 平均29年 偏差値50
過去10年間で競売不動産取扱主任者試験合格偏差値が最も低かった=合格率が最も高かったのは、平成29年の偏差値50です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 偏差値 |
平成29年 | 14,042人 | 6,639人 | 47.3% | 50 |
◉ 偏差値50あたりの私立大学(法学部)
※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)
河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値50.0の大学を表示します。
50.0 東洋大学 法学部、日本大学 法学部、獨協大学 法学部
法律関連の資格ということで法学部を選びましたが準難関大学クラスですね。
測量士補と他資格との偏差値比較
測量士補試験の難易度を客観的に検証するために、他の士業および国家資格試験などと合格偏差値を比較しました。
士業と他資格の合格偏差値ランキング
2023年(令和5年)の士業と難関資格20資格について合格率をランキングと偏差値換算しました。もちろん資格により試験制度や受験資格など異なりますので、実際の難易度とは相違がある場合がありますのでご参考としてみてください。
※参考サイト 各実施団体等ウェブページ(2023年)
順位 | 資格名 | 合格率 | 偏差値 |
1. | 弁護士(司法試験予備試験) | 3.6% | 68 |
2. | 技術士(一次×二次) | 4.68% | 66 |
3. | 司法書士 | 5.2% | 66 |
4. | 中小企業診断士(1次×2次) | 5.5% | 65 |
4. | 不動産鑑定士(短答×論文) | 5.5% | 65 |
6. | 弁理士 | 6.1% | 65 |
7. | 社会保険労務士 | 6.4% | 65 |
8. | 土地家屋調査士 | 9.66% | 63 |
9. | マンション管理士 | 10.1% | 62 |
10. | 公認会計士 | 10.7% | 62 |
11. | 行政書士 | 13.98% | 60 |
11. | 測量士 | 13.98% | 60 |
13. | 宅建士 | 17.2% | 59 |
14. | 税理士(科目含む) | 21.7% | 57 |
15. | 管理業務主任者 | 21.9% | 57 |
16. | 通関士 | 24.2% | 57 |
17. | 賃貸不動産経営管理士 | 27.9% | 55 |
18. | 貸金業務取扱主任者 | 31.0% | 54 |
19. | 測量士補 | 32.2% | 54 |
20. | 競売不動産取扱主任者 | 34.4% | 54 |
測量士補より偏差値が高い資格試験とは
この20資格ランキング一覧で、測量士補試験より偏差値が高い資格は18資格です。つまり、このリストにある資格試験の中で競売不動産取扱主任者に次いで2番目に難易度が低い資格ということになります。
とはいえ、測量士補試験は28問中18問(約65%)の正解で合格という絶対値評価ということもあり、20〜50%まで合格率の幅が広く上下する可能性があります。また、土地家屋調査士試験の午前免除を狙う方にとっては、難易度の上下に関わらず確実に合格しておきたいところです。そのため、難易度が低い簡単な試験と捉えずに万全の対策で臨みたいところです。
順位 | 資格名 | 合格率 | 偏差値 |
1. | 弁護士(司法試験予備試験) | 3.6% | 68 |
2. | 技術士(一次×二次) | 4.68% | 66 |
3. | 司法書士 | 5.2% | 66 |
4. | 中小企業診断士(1次×2次) | 5.5% | 65 |
4. | 不動産鑑定士(短答×論文) | 5.5% | 65 |
6. | 弁理士 | 6.1% | 65 |
7. | 社会保険労務士 | 6.4% | 65 |
8. | 土地家屋調査士 | 9.66% | 63 |
9. | マンション管理士 | 10.1% | 62 |
10. | 公認会計士 | 10.7% | 62 |
11. | 行政書士 | 13.98% | 60 |
11. | 測量士 | 13.98% | 60 |
13. | 宅建士 | 17.2% | 59 |
14. | 税理士(科目含む) | 21.7% | 57 |
15. | 管理業務主任者 | 21.9% | 57 |
16. | 通関士 | 24.2% | 57 |
17. | 賃貸不動産経営管理士 | 27.9% | 55 |
18. | 貸金業務取扱主任者 | 31.0% | 54 |
19. | 測量士補 | 32.2% | 54 |
合格可能性を高める方法は
測量士補試験について偏差値による客観的な難易度はイメージできましたでしょうか。では合格可能性を高める方法はあるのでしょうか?はい、あります!それは、合格率・合格者数といった実績が高い予備校や通信講座を選ぶことです。
独学メインの方でも+αで講座併用をお薦めします。学習教材の組み合わせによる自分だけのハイブリッド勉強法こそ、勉強時間を短縮し合格可能性を高めるために有効と考えます。
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2023年(令和5年)測量士補試験の合格率について公表している予備校・講座について、合格者数をランキングしました。講座の実力が一目瞭然になりますが、実は現在はアガルートだけが合格率を公表しています。
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また、2023年(令和5年)測量士補試験について、受講生の測量士補合格者の人数という形で合格実績を公表しているスクールはありませんでした。ただし、アガルートだけが直近3年間の測量士補合格人数の合計を公表しているため暫定トップといたします。
いかがでしたでしょうか?測量士補試験合格の難易度を客観的に知りたい!という課題は解決しましたか?
この記事では、測量士補試験の難易度を客観的に理解するために、偏差値で表して大学入試や他資格と比較しました。
・最新2023年の測量士補試験の偏差値はどのくらい?
・測量士補の偏差値を大学で例えると
・過去10年間の測量士補の偏差値の推移
・測量士補と他資格との偏差値比較ランキング
資格試験受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。
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