合格へのステップ③ ハイブリッドな勉強方法確立
これまでの記事でご紹介した社労士試験に独学メインで合格するための3ステップについて、引き続き詳しくご説明していきます。今回はいよいよ、合格へのステップ③ハイブリッドな勉強方法と組み立て方です。
◉ 社労士合格のための3ステップの記事をまだ読んでいない方はこちらから
完全サポートの受験予備校であればスクールで準備しているカリキュラムに沿って計画的に進めていくことも可能ですが、独学メインであれば自分で勉強計画を組み立てる必要があります。
また、途中で勉強方法が合っていないとか苦痛で仕方がないとか気付いた場合は臨機応変にバランス調整をしていくためにも自分専用の組み合わせが必要になります。
自分自身でつくるハイブリッドな勉強計画で、バランスは人それぞれですが組み込んでおきたい5項目は次のとおりです。これらを組み合わせて自分の勉強方法を確立してください。途中でバランス調整して大丈夫です。
独学プラスで組み込みたい5項目はこちらです。
① 勉強範囲の全体像把握のための入門講座
② 日常メインテキストとしての過去問題集
③ 都度確認用と知識の肉付けのための参考書
④ 直前の仕上げとして直前対策
⑤ 情報収集のための媒体活用
ひとつづつ説明していきますね。
① 勉強範囲の全体像把握のための入門講座
社労士試験勉強スタートにあたり、まず社労士試験の全体像を把握する必要があります。学ぶべき法規はいくつあるのか、問題の形式はどのような形態か。試験範囲が広いことが特徴の社会保険労務士試験ですから、全体概要を知るために3カ月程度を目安に通信講座かオンライン講座の入門講座受講をおすすめします。
これだけで合格レベル到達は期待できませんが、最初にゴールとスコープ範囲を明らかにすることが大事です
私の場合は、当時オンライン等がまだなかったのでCD+テキストの通信講座を受講しました。当初の予想に反して難しく3カ月コースを半年ぐらいかかって終了したと記憶しています。
◉ 何から始めたらよいか思い当たらないという方はこちらを参考に
② 日常メインテキストとしての過去問題集
日常の学習の基本はアウトプットです。最終的に到達しなくてはいけない点、つまり過去問を早い段階から学習することが大事です。そのため日常のメインテキストは過去問題集とし、勉強はほぼ過去問をひたすら解くことに専念していました。出来た問題に〇、出来なかった問題に×、正解でも疑問が残るものは△としていました。
当然ながら、5週目ぐらいでは全て×、10週目ぐらいで〇がいくつかという感じだったと思います。間違えたら×をつけて参考書を都度確認してまた問題に戻るの繰り返しのため進む速度も遅く実力に繋がっているのか実感できない状況が長く続きましたが、ここは自分を信じてひたすら進むしかありません。定番の分厚い問題集を一冊決めたら、1日毎のスケジュール目安を設定して、迷わず完璧になるまで繰り返し繰り返し進めていきましょう。
スマホでスキマ時間に過去問答練という選択肢も
分厚い過去問に⚪︎×チェック用のシャープペンシルと付箋紙をセットで持ち歩いていましたが、今ならもっとスマートな過去問演習方法があるようです。それが、社労士過去問アプリです。無料のものから有料のもの、オンライン講座にセットになっているものまで色々です。まずは無料お試しで自分に合いそうかどうか確認してから始めましょう。
③ 都度確認用と知識の肉付けのための参考書
②の過去問をひたすら解くことと二人三脚です。過去問を解いて、間違えたり定着していと感じたら参考書を確認することの繰り返しです。
間違えたら都度参考書で確認して知識の肉付けをしていく
教科書的に参考書を1ページずつ学ぶのではなく、問題を解く中で紐づけて解釈していくことが大事と思います。知識の隙間を埋めていくこと、肉付けして膨らましていくことが目的です。ですから、解けなかった問題に直接関連する部分を含めて前後の1項目ずつ確認すると知識の幅を膨らますことができます。
④ 直前の仕上げとして直前対策
私は独学メインと言っても全く予備校に行かなかったわけではありません。地方在住でしたので居住地の近所には予備校はありませんでしたが、5月のゴールデンウィークに妻の実家に寝泊まりしてTACの集中講座を受講しました。
大教室にあふれるぐらいの受講生がいてライバルであり同志がたくさんいることを改めて知りやる気が出ました。横断整理を中心に苦手分野などフルに受講しました。
通学でもオンラインでも直前対策はおすすめ
独学基本でも必要に応じて予備校の講習やオンライン講座の直前対策講座や単元ごとの集中講座を併用してハイブリッドな学習をお勧めします。部分的な併用であれば価格のハードルも低いのでおすすめです。
◉ 意外と少ない?直前対策講座をまとめました
⑤ 情報収集のための媒体活用
独学の不安要素の一つに情報収集があります。法改正や運用変更などがあればタイムリーに知りたいものです。現在は便利な世の中になりましたので無料でも有益な情報をタイムリーに提供するブログやYOUTUBEなど有効に活用しましょう。
私は当時は社労士Vという雑誌を購入していました。最寄りの書店では手に入らず、月に1回静岡まで車で片道1時間かけて買いに行く必要がありました。でも、正直お勧めしません。読むのに時間がかかり、そんな時間があったら過去問解かないとって思っていました。今なら、ウェブを活用するのが得策だと思います。
いかがでしたでしょうか。合格までの勉強方法は十人十色で自分に合った方法を組み合わせてハイブリッドな勉強方法を独自に組み立てていくことが大切です。これらの要素を参考に自分だけの勉強方法を組み立てて頂ければと思います。