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中小企業診断士の難易度▷偏差値を大学や他資格と比較!合格対策は?

中小企業診断士試験の最終合格難易度を総合的・客観的に知りたい!

とくに難関資格受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。

そこで、診断士試験の難易度を総合的かつ客観的に理解するために、偏差値で表して大学入試や他資格と比較しました。

中小企業診断士試験は一次試験と二次試験があり、受験者により一次試験合格年度と二次試験年度が異なり科目構成比も異なりますが、この記事では診断士試験の難易度をトータルで把握するために、便宜上各年度の一次試験合格率×二次試験合格率でトータル合格率を算出しています。

 ・最新2023年の中小企業診断士最終合格偏差値

 ・中小企業診断士の偏差値を大学で例えると

 ・過去10年間の診断士合格偏差値の推移

 ・他士業等の国家資格との偏差値比較

難易度を客観的に示す指標として偏差値があります。偏差値とは、言わずと知れた平均を真ん中として上か下にどのぐらい離れているかで優劣を図る指標です。

2023(令和5)年の診断士合格偏差値

中小企業診断士試験 2023年(令和5年)合格率(一次×二次)

中小企業診断士試験は一次試験合格後に二次試験に合格する必要がありますので、総合的な合格率の推移として各年度の一次試験合格率×二次試験合格率を用いてトータル合格率を計算しました。

令和5年(2023年)中小企業診断士一次試験の結果概要

① 合格率       29.6%     (前年28.9%)

② 合格者数      5,521人     (前年 5,019人)

③ 受験者数      18,621人   (前年 17,345人)

※中小企業診断協会のウェブサイトはこちら

令和5年(2023年)中小企業診断士二次試験の結果概要

① 合格率       18.9%  (前年18.7%)

② 合格者数      1,555人  (前年 1,625人)

③ 受験者数      8,241人  (前年 8,712人)

※中小企業診断協会のウェブサイトはこちら

トータル合格率(一次 29.6%×二次 18.9%) 5.59%

中小企業診断士合格率を偏差値換算

全受験者の平均値が偏差値50となりますので、受験者の半分が合格する資格試験なら概ね偏差値50ということになりますが、技術士試験の合格率(一次×二次)は5.59%(2023年:令和5年)です。下記の早見表から上位5.59パーセントはどの偏差値に該当するでしょうか?

【偏差値の早見表】

偏差値     上位パーセント 何分の1か  
702.3%43.8
692.9%34.5
683.6%27.8
674.5%22.2
665.5%18.5
656.7%14.9
648.1%12.3
639.7%10.3
6211.5%8.7
6113.6%7.4
6015.9%6.3
5918.4%5.4
5821.2%4.7
5724.2%4.1
5627.4%3.6
5530.9%3.2
5434.5%2.9
5338.2%2.6
5242.1%2.4
5146%2.2
5050%2.0

直近の中小企業診断士トータル合格率5.59%はこの表の赤文字の偏差値65の少し上あたりです。つまり受験者の中で偏差値65以上に入らないと合格圏に入れないことになります。やはり診断士試験合格の難易度が客観的に見て高いことがわかります。

中小企業診断士の偏差値を大学で例えると

数字だけではイメージが湧かないという方に、診断士試験の合格偏差値を大学で例えるとどのランキングになるか比較してみたいと思います。

私立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安

もちろん、受験者層も違えば受験科目も違いますので比較ランキングにすること自体に無理があると言う前提ですが。受験者数に対してどのレベルで合格できるかを知る目安になります。

ここでは河合塾の入試予想難易度ランキングで調査します。

◉ 偏差値64〜66あたりの私立大学(商/経営学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値65の大学を表示します。

65 慶應義塾大学 商学部、早稲田大学 商学部、 上智大学 経営学部

コンサルタント関連の資格ということで商/経営系を選びましたがトップの難関大学ばかりですね。

国公立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安

私立大学だとイメージが解らないという方に、同じく国公立大学で調査しました。国公立大学は入試科目数が多いので便宜上偏差値+5補正しています。

◉ 偏差値64〜66あたり国公立の大学(商/経営学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値65の大学を表示します。

65 北海道大学 経済学部、名古屋大学 経済学部、神戸大学 経済学部

こちらもコンサルタント関連の資格ということで経済/経営系を選びましたが、旧帝クラストップの難関大学ばかりですね。

過去10年間の診断士最終合格偏差値の推移

中小企業診断士試験は一次試験合格後に二次試験に合格する必要がありますので、総合的な合格率の推移として便宜上各年度の一次試験合格率×二次試験合格率を用いてトータル合格率を計算しましたので参考にしてください。

診断士試験 過去10年間の合格率・合格偏差値

もちろん受験者により一次試験合格年度と二次試験年度が異なり、科目の構成比も異なりますので、あくまで傾向としてください。年度により難易度にばらつきがありますが、相対的に難化傾向が伺えます。

年度一次試験
合格率 
二次試験
合格率 
トータル合格率
(一次×二次)
偏差値
2023年(令和5年度)29.6%18.9%5.59%65
2022年(令和4年度)28.9%18.7%5.40%66
2021年(令和3年度)36.4%18.3%6.66%65
2020年(令和2年度)42.5%18.4%7.82%64
2019年(令和元年度)30.2%18.3%5.53%65
2018年(平成30年度)23.5%18.8%4.42%67
2017年(平成29年度)21.7%19.4%4.21%67
2016年(平成28年度)17.7%19.2%3.40%68
2015年(平成27年度)26.0%19.1%4.97%66
2014年(平成26年度)23.2%24.3%5.64%65

最も偏差値が高い年と低い年を大学で例えると

最高合格偏差値 2016年 偏差値68

過去10年間で診断士試験合格偏差値が最も高かった=合格率が最も低かったのは、2016年の偏差値68です。

◉ 偏差値68あたりの私立大学(商/経済学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値67.5の大学を表示します。

67.5 早稲田大学 政経/商学部、慶應義塾大学 経済学部

コンサル関連の資格ということで経済系を選びましたが正真正銘トップですね。

最低合格偏差値 2020年 偏差値64

過去10年間で診断士試験合格偏差値が最も低かった=合格率が最も高かったのは、2020年などの偏差値64です。

◉ 偏差値64あたりの私立大学(商/経営学部)

※入試難易予想ランキング表より(2024年5月現在)

河合塾ランキング表では2.5刻みのため偏差値62.5-65の大学を表示します。

62.5-65 慶應義塾大学 商学部、早稲田大学 商学部、同志社大学 商学部

コンサルタント関連の資格ということで商/経営系を選びましたがトップの難関大学ばかりです。

他の国家資格や難関資格との偏差値比較

中小企業診断士試験の難易度を客観的に検証するために、他の士業や国家資格および難関資格試験と合格偏差値を比較しました。

他の国家資格と難関資格の合格偏差値ランキング

2023年(令和5年)の士業や国家資格と難関資格20資格について合格率をランキングと偏差値換算しました。もちろん資格により試験制度や受験資格など異なりますので、実際の難易度とは相違がある場合がありますのでご参考としてみてください。

※参考サイト 各実施団体等ウェブページ(2023年)

順位資格名 合格率偏差値
1.弁護士(司法試験予備試験)   3.6%68
2.技術士(一次×二次)4.68%66
3.司法書士5.2%66
4.中小企業診断士(1次×2次)5.59%65
5.不動産鑑定士(短答×論文)5.5%65
6.弁理士6.1%65
7.社会保険労務士6.4%65
8.土地家屋調査士9.66%63
9.マンション管理士10.1%62
10.公認会計士10.7%62
11.行政書士13.98%60
11.測量士13.98%60
13.宅建士17.2%59
14.税理士(科目含む)21.7%57
15.管理業務主任者21.9%57
16.通関士24.2%57
17.賃貸不動産経営管理士28.2%55
18.貸金業務取扱主任者31.0%54
19.測量士補32.2%54
20.競売不動産取扱主任者34.4%54

中小企業診断士より偏差値が高い資格試験とは

このランキング一覧から、診断士試験より偏差値が高い資格は司法試験予備試験と技術士、司法書士の3資格だけです。診断士試験の合格偏差値65はトップクラスの最難関資格であることが判ります。

順位資格名 合格率偏差値
1.弁護士(司法試験予備試験)   3.6%68
2.技術士(一次×二次)4.68%66
3.司法書士5.2%66
4.中小企業診断士(1次×2次)5.59%65

合格可能性を高める方法は

中小企業診断士試験について偏差値による客観的な難易度はイメージできましたでしょうか。では合格可能性を高める方法はあるのでしょうか?はい、あります!それは、合格率・合格者数といった実績が高い予備校や通信講座を選ぶことです。

独学メインの方でも+αで講座併用をお薦めします。学習教材の組み合わせによる自分だけのハイブリッド勉強法こそ、勉強時間を短縮し合格可能性を高めるために有効と考えます。

診断士一次試験合格率が高い通信講座ランキング

中小企業診断士一次試験の合格率について公表している予備校・講座をランキングしました。この指標でスクールや講座の実力が一目瞭然になりますが、2023年を含む合格率を公表しているのはアガルートのみでした。

こちら、過去3年間の平均のため暫定ランキングとさせていただきます。とはいえ、アガルートが数値を公表しているのは自信の現れで、他講座を上回っていることの証といえますので、選ぶ際に大いに参考になります。

注意フォーサイトは診断士一次試験合格率 50.0%を公表していますが、バリューセット2受講生へのアンケート回答者 12名中6名が1次試験合格 と母数が極端に少ないため除外しています。合格率を比較する際は注意が必要ですね。

診断士一次試験合格者数が多い通信講座ランキング

 2023年(令和5年)中小企業診断士一次試験について、受講生の一次試験合格者の総数という形で合格実績を公表しているスクールは現時点ではスタディングのみでした。

令和5年 診断士一次試験 合格者数ランキング

ナンバー❶ スタディング   合格者数 510名

スマホ学習の先駆スタディングが遂に頭角を現しました

スタディング 中小企業診断士 講座【公式】

診断士二次試験合格率が高い通信講座ランキング

中小企業診断士二次試験の合格率について公表している予備校・講座について、合格者数をランキングしました。この指標でスクールや講座の実力が一目瞭然になりますが、2023年を含む合格率を公表しているのはアガルートのみでした。

こちら、過去3年間の平均のため暫定ランキングとさせていただきます。とはいえ、アガルートが数値を公表しているのは自信の現れで、他講座を上回っていることの証といえますので、選ぶ際に大いに参考になります。

注意フォーサイトは診断士二次試験合格率 66.7%を公表していますが、バリューセット2受講生へのアンケート回答者 6名中4名が2次試験合格 と母数が極端に少ないため除外しています。合格率を比較する際は注意が必要ですね。

診断士二次試験合格者数が多い通信講座ランキング

 2023年(令和5年)中小企業診断士二次試験について、受講生の二次合格者の総数という形で合格実績を公表しているスクールは現時点ではTACとスタディングのみでした。そして令和5年は昨年トップのTACをスタディングが大きく抜き去り遂にトップとなりました。

令和5年 診断士二次試験 合格者数ランキング

ナンバー❶ スタディング  合格者数 247名

スタディング 中小企業診断士 講座【公式】

ナンバー❷ TAC    合格者数 134名

TAC 中小企業診断士 講座【公式】

【内訳】202名(2016年度)+183名(2017年度)+192名(2018年度)+179名(2019年度)+102名(2020年度)+200名(2021年度)+166名(2022年度)+134名(2023年度)

急上昇中のスタディングが遂にTACを抜いてトップ!

いかがでしたでしょうか?中小企業診断士試験合格の難易度を客観的に知りたい!という課題は解決しましたか?

この記事では、診断士試験の難易度を総合的かつ客観的に理解するために、偏差値で表して大学入試や他資格と比較しました。

 ・最新2023年の中小企業診断士最終合格偏差値

 ・中小企業診断士の偏差値を大学で例えると

 ・過去10年間の診断士合格偏差値の推移

 ・他士業等の国家資格との偏差値比較

とくに難関資格受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。

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