ジャズを聴き始めたい方に最初の1曲をご紹介する入門ジャズナビゲーター。今回もアラフィフ世代にお勧めのオシャレで落ち着きがある名曲名演をお届けします。
今回は乗りのよい男性ボーカルのブルースジャズをご紹介します。
BEI MIR BIST DU SHOEN(素敵なあなた)という曲はもともとイディッシュ語ということばでミュージカル用に作られた曲だとか。それを大きな体でブルースシンガーとして有名なジミーラッシングがご機嫌に歌っています。
この奇跡的な絶妙のコラボをまずは聴いてみてください。
ノリが良くてもブルース。哀愁を帯びたメロディーは一度聴いたらやみつきです。いろいろな場面で展開される、ボーカルとブラスセッション、リズムセッションとの掛け合いは聴きごたえ充分です。
朝のお出かけに聴きたい1曲です。『素敵なあなた』に会いに行く時だったら最高ですね。このアルバムは音質も良くドラムの音がとても心地よい仕上がりになっています。ヘッドホンで聴くのもよいですが、真空管アンプにもとてもよく合います。
収録されているのはジミーラッシングが68歳で亡くなった直後に発売されたこともあり、邦題ではラストアルバムというタイトルになっています。熟成されたエキスがすべて凝縮されています。
ブルージーなジャズから始めてみるのはいかがでしょうか。
この曲をなんと八代亜紀が唄ったバージョンがあります。演歌歌手としての八代亜紀ももちろん良いですが、 BEI MIR BIST DU SCHOEN 八代亜紀版がまた良いです。「八代亜紀と素敵な紳士の音楽会 LIVE IN QUEST」というライブアルバムに収録されていて、司会者の紹介の後コミカルな日本語から始まりますが、途中から英語で歌い途中スキャットを交えながらブルージーに歌い上げます。哀愁を帯びたスウィングでこの曲が唄えるのはさすが八代亜紀と思わせます。
data
「BEI MIR BIST DU SCHOEN」(JIMMY RUSHING)
(素敵なあなた)ジミー ラッシング
収録アルバム:「THE YOU AND ME THAT USED TO BE」(RCA)
● オシャレ度:★★★★
● 音質:★★★★
● メジャー度:★★
● スタンダー度:★★
オリジナルは廃番のようですが中古なら入手可能です。
ピアノ始めてみませんか?
49歳でピアノを始めて2か月後に予想以上に弾けるようになった経験をもとに、ピアノ準備から楽譜の選び方とつまづきポイント克服のステップをまとめました。