異変あり？大学併願W合格者進学先 GMARCH VS 成成明学獨國武編

世間でよく言われる大学グループの序列って本当に正しいのだろうか？

と疑問を持つ高校生や大学受験生はもちろん、受験生の親御さんもとても気になるところです。大手予備校の偏差値ランキングとは異なる結果から本当に人気の大学が見えてきます。

なぜなら、W合格者進学先データとは、実際に両方の大学に合格した受験生が真剣に選んだ結果であり、就職やキャンパスライフ、様々な要素が反映された結果だからです。

その反面、注意すべき点としてそれぞれの受験生の将来的な専攻志望や居住地域、学費に対する考え方などにより個人的事情が反映されるものであり参考として捉えるべき側面もあります。

今回は、首都圏人気私大グループ比較として、GMARCH VS 成成明学獨國武です

GMARCHは言わずと知れた、明治大学、青山学院大、立教大学、中央大学、法政大学　のマーチに、学習院大学を加えた　６大学で、首都圏はもとより全国的に人気の難関私立大学群の呼称です。

また、、成成明学獨國武は特に首都圏では独特の個性を放つ準難関私大として知られ、MARCHと日東駒専の中間にと言われMARCHの併願大学として、また日東駒専のチャレンジ校としても知名度があります。成蹊大学、成城大学、明治学院、獨協大学、國學院大学、武蔵大学　の６大学が含まれます。

予備校などの偏差値ランキングや世の中のイメージとしては、GMARCHが上位にありその併願大学として成成明学獨國武のグループが位置付けられている傾向がありますが、現実はどうなっているでしょうか？別の記事でGMARCHと日東駒専の比較ではやはりGMARCHのほぼ完勝でした。

なお、この類の併願W合格者進学先情報としては2019年の東進ハイスクールのデータを週刊朝日がまとめたものが公開されていますが、同様の観点で東進ハイスクールのW合格者データから2020年データで纏めてみました。

今回の趣旨から比較結果がわかりやすいようにGMARCH群を左側に配置しています。

まずサンプルデータの数ですが、別の記事で成成明学獨國武のグループ内の傾向を比較した際に比べて多い結果です。つまり、想定ですが成成明学獨國武のグループ内を横断的に受験している受験生よりも、GMARCHの併願校として選択されている傾向が見て取れます。

進学先結果を見ますと、法学部系、経済・経営・商学部系、文学部系、そして理工系と全ての学部系でほぼGMARCHが進学先として選ばれています。この結果から、GMARCH と成成明学獨國武のグループ間の序列に変動はなく、両グループに合格した場合はほとんどの受験生がGMARCH を進学先として選んでいることがわかります。

気になるのが、人気の立教大学経営学部と成蹊大学経営学部に合格した受験生のうち、３３パーセントが成蹊経営に進んでいるというケースですね。

とはいえ、人数が少ないと大きくブレる要素が多分にあり、当然年度により異なりますので参考程度に参照頂きたいと思います。

いかがでしたでしょうか？GMARCHと成成明学獨國武とのグループ比較は、現実として明確な選択の傾向が見られますね。

2019年データ　AERA dot.