応用情報技術者の難易度▷偏差値を大学で例えると？他資格比較と合格対策

応用情報技術者試験合格の難易度を客観的に知りたい！

とくに難関資格受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。

そこで、応用情報技術者試験の難易度を客観的に理解するために、偏差値はどのくらいか大学入試や他資格と比較しました。

難易度を客観的に示す指標として偏差値があります。偏差値とは、言わずと知れた平均を真ん中として上か下にどのぐらい離れているかで優劣を図る指標です。価値の割に簡単とも言われる宅建の偏差値はどのくらいでしょうか？

2024(令和6)年の応用情報技術者の偏差値はどのくらい？

応用情報技術者試験 2024年(令和6年)合格率

直近の応用情報技術者試験の結果について合格率と概要はこちらです。合格率は安定的に20%前後で推移していましたが、ここ数年上昇傾向にあり2024年秋期は28.5%でした。

応用情報技術者合格率を偏差値換算

全受験者の平均値が偏差値50となりますので、受験者の半分が合格する資格試験なら概ね偏差値50ということになりますが、応用情報技術者試験の合格率は26.3%(2024年：令和6年 春期+秋期)です。下記の早見表から上位26.3パーセントはどの偏差値に該当するでしょうか？

【偏差値の早見表】

偏差値	上位パーセント	何分の1か
70	2.3%	43.8
69	2.9%	34.5
68	3.6%	27.8
67	4.5%	22.2
66	5.5%	18.5
65	6.7%	14.9
64	8.1%	12.3
63	9.7%	10.3
62	11.5%	8.7
61	13.6%	7.4
60	15.9%	6.3
59	18.4%	5.4
58	21.2%	4.7
57	24.2%	4.1
56	27.4%	3.6
55	30.9%	3.2
54	34.5%	2.9
53	38.2%	2.6
52	42.1%	2.4
51	46%	2.2
50	50%	2.0

直近の応用情報技術者合格率26.3%はこの表の赤文字の偏差値56の上あたりです。つまり受験者の中で偏差値56以上に入らないと合格圏に入れないことになります。応用情報技術者試験の難易度が客観的に見て高いことがわかります。

応用情報技術者の偏差値を大学で例えると

数字だけではイメージが湧かないという方に、応用情報技術者試験の合格偏差値を大学で例えるとどのランキングになるか比較してみたいと思います。

私立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安

もちろん、受験者層も違えば受験科目も違いますので比較ランキングにすること自体に無理があると言う前提ですが。受験者数に対してどのレベルで合格できるかを知る目安になります。

ここでは河合塾の入試予想難易度ランキングの情報系の学部で調査します。

国公立大学の偏差値ランクと比較した場合の目安

私立大学だとイメージが解らないという方に、同じく国公立大学の法学部で調査しました。国公立大学は入試科目数が多いので便宜上偏差値＋５補正しています。

過去10年間の合格偏差値の推移

過去から概ね合格率は20パーセント前後で推移していましたが、ここ数年は合格率が上昇しています。

応用情報技術者試験 過去10年間の合格偏差値推移

実施年度	受験者数	合格者数	合格率	偏差値
2015年春期	30,137	5,728	19.0%	58
2015年秋期	33,253	7,791	23.4%	57
2016年春期	28,229	5,801	20.5%	58
2016年秋期	35,064	7,511	21.4%	57
2017年春期	31,932	6,443	20.2%	58
2017年秋期	33,104	7,216	21.8%	57
2018年春期	30,435	6,917	22.7%	57
2018年秋期	33,932	7,948	23.4%	57
2019年春期	30,710	6,605	21.5%	57
2019年秋期	32,845	7,555	23.0%	57
2020年秋期	29,024	6,807	23.5%	57
2021年春期	26,185	6,287	24.0％	57
2021年秋期	33,513	7,719	23.0%	57
2022年春期	32,189	7,827	24.3%	56
2022年秋期	36,329	9,516	26.2%	56
2023年春期	32,340	8,805	27.2%	56
2023年秋期	37,763	8,753	23.2%	57
2024年春期	36,730	8,677	23.6％	57
2024年秋期	44,243	12,613	28.5％	55

最も偏差値が高い年と低い年を大学で例えると

最高合格偏差値 2015年春期 偏差値58

過去10年間で応用情報技術者試験合格偏差値が最も高かった＝合格率が最も低かったのは、2015年春期の偏差値58です。

実施年度	受験者数	合格者数	合格率	偏差値
2015年春期	30,137	5,728	19.0%	58

最低合格偏差値 2024年秋期 偏差値55

過去10年間で応用情報技術者試験合格偏差値が最も低かった＝合格率が最も高かったのは、2024年秋期の偏差値55です。

実施年度	受験者数	合格者数	合格率
2024年秋期	44,243	12,613	28.5％

応用情報技術者試験と他資格との偏差値比較

応用情報技術者試験の難易度を客観的に検証するために、他の士業および国家資格試験などと合格偏差値を比較しました。

他資格の合格偏差値ランキング比較

便宜上2023年（令和5年）の難関資格20資格について合格率をランキングと偏差値換算しました。もちろん資格により試験制度や受験資格など異なりますので、実際の難易度とは相違がある場合がありますのでご参考としてみてください。

※参考サイト　各実施団体等ウェブページ（2023年）

順位	資格名	合格率	偏差値
1.	弁護士（司法試験予備試験）	3.6%	68
2.	技術士（一次×二次）	4.68%	66
3.	司法書士	5.2%	66
4.	中小企業診断士（1次×2次）	5.5%	65
4.	不動産鑑定士（短答×論文）	5.5%	65
6.	弁理士	6.1%	65
7.	社会保険労務士	6.4%	65
8.	土地家屋調査士	9.66%	63
9.	マンション管理士	10.1%	62
10.	公認会計士	10.7%	62
11.	行政書士	13.98%	60
11.	測量士	13.98%	60
13.	宅建士	17.2%	59
14.	税理士（科目含む）	21.7%	57
15.	管理業務主任者	21.9%	57
16.	通関士	24.2%	57
17.	応用情報技術者	25.0%	56
18.	賃貸不動産経営管理士	28.2%	55
19.	貸金業務取扱主任者	31.0%	54
20.	測量士補	32.2%	54

応用情報技術者より偏差値が高い資格試験とは

このランキング一覧から、応用情報技術者試験より偏差値が高い資格は16資格です。司法書士や不動産鑑定士、土地家屋調査士、マンション管理士などの難関資格が偏差値上位に位置しています。とはいえ、応用情報技術者試験の合格偏差値56は賃貸管理士などを上回る高いレベルといえます。

順位	資格名	合格率	偏差値
1.	弁護士（司法試験予備試験）	3.6%	68
2.	技術士（一次×二次）	4.68%	66
3.	司法書士	5.2%	66
4.	中小企業診断士（1次×2次）	5.5%	65
4.	不動産鑑定士（短答×論文）	5.5%	65
6.	弁理士	6.1%	65
7.	社会保険労務士	6.4%	65
8.	土地家屋調査士	9.66%	63
9.	マンション管理士	10.1%	62
10.	公認会計士	10.7%	62
11.	行政書士	13.98%	60
11.	測量士	13.98%	60
13.	宅建士	17.2%	59
14.	税理士（科目含む）	21.7%	57
15.	管理業務主任者	21.9%	57
16.	通関士	24.2%	57
17.	応用情報技術者	25.0%	56

合格可能性を高める方法は

応用情報技術者試験について偏差値による客観的な難易度はイメージできましたでしょうか。では合格可能性を高める方法はあるのでしょうか？はい、あります！それは、合格率・合格者数といった実績が高い予備校や通信講座を選ぶことです。

独学メインの方でも＋αで講座併用をお薦めします。学習教材の組み合わせによる自分だけのハイブリッド勉強法こそ、勉強時間を短縮し合格可能性を高めるために有効と考えます。

応用情報技術者合格者が多い通信講座ランキング

2024年(令和6年)応用情報技術者試験の合格率について公表している予備校・講座について、合格率をランキングしました。講座の実力が一目瞭然になりますが、実は現在はスタディングだけが合格率を公表しています。

この結果から、応用情報技術者試験の合格実績で講座を選ぶなら、スタディング一択となります。

いかがでしたでしょうか？応用情報技術者試験合格の難易度を客観的に知りたい！という課題は解決しましたか？

この記事では、応用情報技術者試験の難易度を客観的に理解するために、偏差値で表して大学入試や他資格と比較しました。

とくに難関資格受験では、最新情報に基づいて正しく目指す資格の難易度を客観的に知ることで、やみくもに勉強するのではなく適切な対策をとることが大事です。