ジャズを聴き始めたい方に最初の1曲をご紹介する入門ジャズナビゲーター。今回もアラフィフ世代にお勧めのオシャレで落ち着きがある名曲名演をお届けします。
前回もちょっとご紹介しましたが「コートにすみれを」の邦題で有名「VIOLETS FOR YOUR FURS」です。
コルトレーンのバラード最高傑作
ジャズに詳しくなくても知っている方が多いと思いますがこのコートにすみれを(VIOLETS FOR YOUR FURS)は超有名曲です。少し王道から外れた曲や名演が好きな私もこの曲と演奏はコルトレーンのバラードの中では最高傑作と思います。前回ご紹介したコルトレーンの初リーダー作「COLTRANE」に収録されています。
こてこての耽美なラブソング
すみれの花を買って好きな人のコートの胸元に付けてあげる!というコテコテのラブソングにふさわしく、耽美な1曲となっています。アラフィフとしては遠い昔の記憶となってしまいますが、誰かを好きになった時の高揚と胸が苦しい感覚が思い出せると思います。
まさに鳥肌もの
出だしの静かなピアノが期待を誘い、アルトサックスのフレーズが始まるところは何度聴いても鳥肌がたちます。
晴れた冬の昼下がりにいちょう並木を恋人同士が歩いている風景が浮かびます。
穏やかな空気感でとてもリラックスできますが、冬の風景を感じさせるピリッとした透明感も伝わってきます。
夏が逝き、だんだんと秋が深まる季節にピッタリのバラードナンバーです。
王道のアルトサックスのバラードからジャズ生活を始めてみてはいかがでしょうか。
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「VIOLETS FOR YOUR EYES」(JOHN COLTRANE)
(バイオレット・フォー・ユア・ファーズ」ジョン・コルトレーン
録音:1957年5月31日
収録アルバム:「COLTRANE/PRESTIGE 7105」(Prestige)
●オススメ時間:午後
●オシャレ度:★★★★★
●音質:★★★★
●メジャー度:★★★
●スタンダー度:★★★★
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