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【資格の真相】社労士合格率なぜ低い?理由と合格率アップ3つの方法

社会保険労務士の合格率が低い理由と合格率を上げる方法を知りたい

この記事ではそのような疑問にお答えします。

社会保険労務士試験を目指すにあたり合格率はとても気になるところです。この記事では、社労士合格率がなぜ低いのか?合格率を上げるためにはどうすべきか?について解説します。

❶ 社労士合格率の状況と推移

❷ 社労士の合格率が低い理由

❸ 特に社会人の社労士合格率が低い理由

❹ 合格率を上げる3つの方法

◉ 入社後人事部門配属を期に人生挽回のため社労士受験を決意

◉ 地方在住で予備校もお金もなく独学メインに勉強

◉ 複数ツールを組合せたハイブリッド勉強法で社労士合格

満足いかない就職活動と地方配属というアウェイな状況から、ネガティブな不満を燃料にして試行錯誤しながら行き着いた、社会人が独学メインで社労士合格するための効果的手法やお役立ち情報を発信しています。

❶ 社労士合格率の状況と推移

◉ 直近2022年(令和4年)の社労士試験の合格率は?

まずは社会保険労務士試験2021年(令和3年)の合格率の状況と過去からの推移について確認したいと思います。2022年は2021年に比べ大きく合格者数と合格率が低下し、ここ数年では最も低い合格率となりました。合格者は約19人に1人となり非常に狭き門です。

このデータは厚生労働省のウェブサイトより引用しており、これ以外にも有益な情報が多く掲載されています。

【令和4年(2022年)第54回社会保険労務士試験の結果概要】

① 合格率       5.3%      (前年 7.9%)

② 合格者数      2,134人    (前年 2,937人)

③ 受験者数      40,633人    (前年 37,306人、対前年 8.9%増)

※厚生労働省ウェブサイトはこちら

◉ 令和4年(2022年)の合格基準と合格率低下の理由

今年はいわゆる救済が無かったため合格率低下に繋がったようです。

【令和4年社労士試験合格基準等】
(1)選択式:27点以上かつ各科目3点以上
(2)択一式:44点以上かつ各科目4点以上
(3)受験申込者数:52,251人(前年50,433人)
(4)受験者数:40,633人(前年37,306人)
(5)合格者数:2,134人(2,937人)
(6)合格率:5.3%(前年7.9%)

◉ 社労士試験の合格率推移

続きまして過去からの合格率と合格者数の推移です。直近の5年間の合格率は6〜8パーセントと比較的安定していますが、それ以前の過去では合格率と合格者数が激しく上下していた時期もあります。

年度受験者数合格者数合格率
2022年度40,6332,1345.3%
2021年度37,3062,9377.9%
2020年度34,8452,2376.4%
2019年度38,4282,5256.6%
2018年度38,4272,4136.3%
2017年度38,6852,6136.8%
2016年度39,9721,7704.4%
2015年度40,7121,0512.6%
2014年度44,5464,1569.3%
2013年度49,2922,6665.4%
2012年度51,9603,6507.0%
2011年度53,3923,8557.2%

◉ 合格率を相対的に比較すると?

社労士の合格率が本当に低いのか?他の士業の合格率と相対的に比較してみたいと思います。ここでいう10士業とは、社会保険労務士、土地家屋調査士、中小企業診断士、行政書士、弁理士、公認会計士、不動産鑑定士、弁護士、司法書士、税理士 になります。

10士業合格率比較(2020年)

※参考サイト 各実施団体等ウェブページ

1.司法書士   4.1%
2.弁護士(司法試験予備試験)         4.2%
3.社会保険労務士   6.4%
4.弁理士    9.7%
5.公認会計士   10.1%
6.土地家屋調査士   10.4%
7.行政書士   10.7%
8.中小企業診断士   18.4%
9.税理士   20.3%
10.不動産鑑定士   33.1%

こちらを見ると、社労士は10士業の中で3番目に合格率が低いということがわかります。社労士よりもさらに合格率が低いのは、司法書士と司法試験予備試験だけです。さらには、難関資格として有名な弁理士、公認会計士、土地家屋調査士よりも社労士の合格率が低いことがわかります。

難関資格といわれる10士業においても社労士の合格率が低いことがわかります。社労士の合格率が低いと言われる所以です。

❷ 社労士の合格率が低い理由

では社会保険労務士の合格率がなぜ低いのでしょうか?

社労士合格率が低い理由についてはいろいろな意見がありますが、試験内容の特性から主にこれら3項目が挙げられるのではないでしょうか。

理由① 科目合格がなく年に一発勝負

理由② 試験科目が多い

理由③ 科目ごとの基準点がある

理由① 科目合格がなく年に一発勝負

税理士や中小企業診断士の資格試験では、合格した科目は翌年の試験では免除される制度があり計画的に科目合格を目指す方法がありますが、社労士試験では合格基準を超えた科目でも不合格になれば翌年の試験で免除されることはありませんので、試験としての難易度が上がり合格率が下がることになります。

理由② 試験科目が多い

社労士試験は8科目ありそれぞれに択一式と選択式の問題があります。加えて法改正など考慮する必要があり、試験範囲は広く深いといえます。理由①で記載しましたとおり、科目合格はありませんので、この範囲を全てカバーして臨む必要があります。

試験科目択一式 計7科目(配点) 選択式 計8科目(配点)
労働基準法及び労働安全衛生法10問(10点)1問(5点)
労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
10問(10点)1問(5点)
雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
10問(10点)1問(5点)
労務管理その他の労働に関する一般常識10問(10点)1問(5点)
社会保険に関する一般常識1問(5点)
健康保険法10問(10点)1問(5点)
厚生年金保険法10問(10点)1問(5点)
国民年金法10問(10点)1問(5点)
合  計70問(70点)8問(40点)

理由③ 科目ごとの基準点がある

私もそうでしたが、皆さんも科目による得意不得意があると思います。例えば択一式で、国民年金法はいつもほぼ満点が取れるのに、労基法&安衛法はいつも2割しかできないなど。

しかしながら、社労士試験では厚生労働省により基準が定められていて、2021年は以下です。

*選択式試験で満点40点中24点以上かつ各科目満点5点中3点または2点以上(科目による)

*択一式試験で満点70点中45点以上かつ各科目満点10点中4点以上

この基準は毎年変動すると同時に、極端に平均点が低い科目などには救済措置が行われる可能性がありますが、基本的に得意不得意を作らず満遍なく得点することが求められます。

これも合格率が低い理由のひとつとして挙げられます。

❸ 特に社会人の社労士合格率が低い理由

社労士の合格率がなぜ低いかについて、試験科目の特性によるもの以外の理由として、スクール等が指摘する理由があります。それは、

準備不足の受験が多い

というものです。

こちらは直接的な社労士合格率が低い理由といえるかどうかわかりませんが、受験者の多くが働き盛りの社会人であるため試験への準備が不足しているといわれています。確かに、合格者属性データから30〜40代の社会人が多く合格していることから、このゾーンの受験者も多いことが想像できます。

オンライン講座のアガルートアカデミーは以下のように分析しています。

社会人は働きながら勉強するため、勉強時間の確保は簡単ではありません。

また、このような社会人は2年や3年ほどかけて合格を目指す人も多く、翌年に合格するためのお試し受験という人もいます。

そのため、勉強時間が足りない準備不足の受験生が多いことも、合格率が低い原因の一つになっています。

社労士は予備校に通う受験者は少なく社会人が仕事の傍らに取り組むという受験生像が想定できます。

❹ 合格率を上げる3つの方法

では、合格率を上げるためにはどうしたら良いのでしょうか?言うまでもなく、受験生の中で自分の位置づけを上げることに他なりません。

特に“準備不足の受験者が多い“といわれる、社会人が働きながら独学メインで社労士の合格率を上げる3つの方法を紹介します。

方法① 確固たる動機設定とモチベーション維持

方法② 勉強時間を増やす

方法③ 勉強の効率を上げる

方法① 確固たる動機設定とモチベーション維持

社労士試験に向けた勉強をしているとほとんどの受験者が、過去問を何度やっても間違える、毎日勉強しているのに進んでいる感覚がない、自分には能力がないのではと考える、などの壁にぶち当たります。私もそうでした。

そんな時は、この壁は受験者みんなが通る道と認識して、「なぜ社労士合格を目指すのか」決意を思い出すことです。そのために見えるところに置いておくことです。

①動機設定

②モチベーション化

③見えるところにおく

途中で何度も挫折しそうになることは最初から心得ておくべきですが、そんなときに自分で決めた動機を毎日思い出すことでモチベーションを維持します。「私はこのために勉強しているんだ」という強い気持ちを再確認して、合格した自分の姿を思い浮かべニヤニヤする瞬間です。

他の受験者たちが、挫折やスランプで脱落していくのを横目にモチベーションを維持して勉強を続けることが、合格率アップの秘訣です。

方法② 勉強時間を増やす

他の受験者よりも合格率を上げるには、他の受験者よりも勉強時間を増やすことが大事です。仕事が忙しくて勉強する暇がないという方は、時間を作るしかありません。

①    まとまった勉強時間を捻出する

②    すきま時間を活用する

③    早起きして勉強する

何かを始めるということは何かを止めることです。日常生活のなかで社労士受験勉強の優先順位を上げて時間を割くことができるか自問して、まずはある程度まとまった時間の捻出方法を考えます。

加えて大事なのがスキマ時間の活用です。隙間時間とは、予定と予定との間に生じた短時間の暇や移動時間や待ち時間もこれに含まれます。暇つぶしという言葉がありますが、暇をつぶさないことが大事です。つまりちょっとした空き時間を探して掻き集めることです。

私は昼休みの食後も同僚との雑談を辞めて勉強時間にすることにしました。これだけでで1日30分の勉強時間が確保できます。

それでも時間が捻出できない方は意外と多いと思います。慣れた生活スタイルはなかなか変えられない、家族がいるとなおさらですね。そのような方にお勧めしたいのが、早起きして時間を確保することです。抵抗がある方も多いかもしれませんが、慣れると集中できてよいです。

社労士の合格者の大半は会社員など多忙な日常の中で働きながら受験勉強をしています。他の受験者たちが、勉強する時間がない無いと嘆いているのを横目に、小さな時間を積み上げていくことが合格率アップの秘訣です。

方法③勉強の効率を上げる

自分として最大限に時間を確保したら、あとは学習の効率を上げることです。独学でもスクールでも学習の基本は過去問を繰り返し解くことであると考えています。最初の数周はほとんど解けないと思いますが、参考書で該当部分周辺を勉強してまた過去問に戻るという繰り返しを続けることで少しずつ解ける問題が増えてくるという非常に地道な作業です。

過去問演習を基本としながらも、私が推奨するのがハイブリッド学習法です。独学メインでゴールまでの計画と進捗管理は自分で実施する前提として、以下の3項目を併用して進めることで勉強効率が飛躍的にアップすると考えます。費用に余裕がない方でも、少しお金をかけるだけで学習効率をアップできるはずです。

① 全体把握のための入門講座
② 知識定着のためのスキマ時間学習ツール

③ 直前期の仕上げのための横断学習講座

私の場合は、地方在住でオンライン講座などが普及する前でしたので、①として低価格でコンパクトな通信講座、また通常学習は独学で、③としてゴールデンウィークに実家に泊まってTACの横断学習や演習講座など詰め込み受講しました。

現在は併用学習ツールは沢山あり選択に困るほどですが、上記の3つの観点から自分に合う併用学習ツールを見つけ、自分だけのハイブリッド学習法を組み立ててください。他の受験者が行き詰まったり時間を浪費しているのを横目に、効率的に学習を進めることで合格率がアップします。

社会保険労務士の合格率が低い理由と合格率を上げる方法

はご理解頂けましたでしょうか?

❶ 社労士合格率の状況と推移

❷ 社労士の合格率が低い理由

❸ 特に社会人の社労士合格率が低い理由

❹ 合格率を上げる3つの方法

社会保険労務士合格率の現状と合格率が低い理由のを把握した上で、自分自身の合格率を上げるための方法を知り実践することが合格への近道です。

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